もしも…

今夜はMステにモーニング娘。が出ていて、今まで出られなかった時期のとこを思うと報われるようなうれしさがある。でも、やっぱり悔しいけど。さて、Mステが終わった頃、ハル!ステが更新されました。

ハロプロは、毎週水曜日の21時にハロ!ステという約1時間弱のyoutubeの番組を公開しています。一人がMCを務め、その週のコンサートやイベントからの映像や、独自の企画の映像を流す番組です。最新の姿を見られるので、とても楽しみにしています。ハル!ステはそのセルフパロディで、モーニング娘。工藤遥ちゃん(ハロプロ研修生出身、くどぅーとかハルちゃんと呼ばれています)がステージの裏側を紹介したりする番組。不定期更新。今回は、3月にパシフィコ横浜で行われたひなフェス(ひな祭りフェス。ハロプロメンバー大集合のコンサート&イベント)でのハルちゃんのソロの密着です。


泣いた。

ハルちゃんは、ハスキーな声で(わたしは好き)現時点では歌が上手い部類ではなく、ダンスも上手い部類ではなく、怪我もしがち。性格はツンデレ、強がっているけれどめっぽう泣き虫。キャンキャン吠えているチワワみたいな子とファンからは言われています。コンサートでは目立てる場面も少なく、そんな状況に焦っているのか色々なキャラを模索中で、ちょっと心配になるときもあります。

でも、ハルちゃんには圧倒的な華がある。最高にかわいいのです。本当は正統派で勝負できるのに、自分はできない子なんだと思い込み、迷走するのを見るのはつらい。そんな子を何人も見てきた。逆に、目立つタイプではないのに自分を信じて努力して輝く子もいるので、アイドルは結局は性格が重要なんだなと思います。ハルちゃんが早く自分の魅力に気づいて殻を破ってくれないかなと願っていました。そこに、このステージ。

確かに、歌はすごい上手いというわけではないし、動きもぎこちない。でも、圧倒的なアイドル然としたステージ。昔のハロプロを思い出させるような、夢中になってサイリウムを振ってしまうような、キラキラした佇まい。こんなに魅力的なんだよ、普段は歌割もらえなくて後ろの方で踊っているだけだけど、本当は真ん中に立てる子なんだよ。

選曲がまたよかった。自分で3曲候補を選んで、その中からつんくさんにこの「もしも…」を選んでもらったそう。日常の描写が続いて、最後にサビが唐突に

もしも この星が一日で最後迎えるとしても
面白い話して忘れさせてほしい

となるのが、曲としても素晴らしいし、刹那的なハルちゃんに合っていてすごく良い。アイドルと曲がシンクロする瞬間って、美しい。ハローのアイドルは、曲の主人公はどういう気持ちなのかを考えるように育てられていて、歌をどうやって届けるかに気持ちを入れていて、そういうところがわたしは大好きなのですが、今回のハルちゃんはスキルじゃなくて、その存在でそのまま歌を届けているところにぐっときました。ハロプロ史に残るステージと思う。

わたしはずっと、ハルちゃんは娘。じゃなくスマイレージに入ったら良かったのにと思っています。今の娘。の方向性ではハルちゃんを生かせてないのと、何よりスマイレージの曲の主人公のイメージにハルちゃんがぴったりだから。今の娘。では駒のひとつにならざるを得ないけど、スマイレージなら思いっきり歌って踊れる。こんな素敵なステージを見せられるとやっぱりそう思ってしまう。いつもいつの時代も、モーニング娘。にはスポットライトを浴びられない子がいます。モーニング娘。Berryz工房℃-uteのようにグループなのではなく、野球やサッカーのチームみたいなものだから。そういうシステムなのだから仕方ないのだけれど、でも、でも。

ハルちゃんは本物の、本物の中の本物のアイドルです。それを証明してくれたこのステージがうれしくて。きっと、この動画はこれから何年にも渡って何万回って再生されるでしょう。今は真ん中に立てなくても、負けるな、ハルちゃん!そのままで勝負できる恵まれた女の子なので、ありのままでアイドルしてください。そのうち絶対、モーニング娘。がハルちゃんに合った曲を歌う時代が来ます。時代は繰り返すので。それまで、ファンは待っていますね。