10周年のエイトとベリーズ

長居のことも書かずにだけど。エイトとベリのこと。
2014年8月2日にBerryz工房が次の春での活動休止を発表した。1年くらい前からずっと話し合ってきたと。この12年キッズの子たちはずっといてくれたし、この10年ベリはずっといてくれた。ベリはハロプロを卒業してもコンサートが少なくなっても、誰かが結婚しても出産してもずっとグループでいるんだと思っていた。発表のステージでの桃子や千奈美の表情。いつも泣かないのがポリシーの子たちなのに。はっと思った。最近最近、妙に「ずーっとBerryz工房でいたい」と桃子や千奈美が言っていたことが府に落ちてしまった。前々から覚悟を決めていたベリと、聞かされたばかりで受け止めきれないファン。置いて行かれたようでなかなか立ち上がれない。

2014年8月26日、エイトがテイチクから移籍して独自レーベルを立ち上げたことが発表された。横山さんの涙、ひなちゃんすばちゃんの覚悟を決めたような重い言葉、十祭の全てに納得がいってしまった。さみしい。売れるってこういうことなんだね。テイチクだからこそって部分があったから。エイトの人たちがテイチクの話をしてくれたから。いつの間にかテイチクに多大なる愛着を抱いていた。ずっと同じ変わらないことなんてないのに、いつもいつも忘れてしまう。

ベリもエイトも前を向いているのにわたしはちょっと立ち止まっている。でも、テイチクから出たエイトが何をしてくれるのかはとても楽しみなのだ!

十祭の年上3人の挨拶は覚悟があった。下の子たちはいつの間にかしっかりとしていて。それにしても、ひなちゃんの「がんばろうって思っている時に、つまづくグループです」っていま思うとすごい皮肉。ひなちゃん、最近意識的に自分の本音をこんな風に遠回しに伝えている気がする。横山さんはそういうことしないな。味スタでは「スタッフさん始め、ファンのみなさん」って言っていて、なんだか変な言い回しだ…と思ったけれど、そうだった、横山さんは防御などせず素をファンにさらしているため、何かあるとこっちは「あれ?」って必ず気づくのだった。最終日は涙を見せず(しにそうな顔してたけど)、「ついてきてください、色々な景色、色々な思い出、色々なことを共有していきましょう」と言っていた。そういや「俺たちに一生ついてこいよー!」って言わなくなったね、いつからか。今の横山さんの丁寧語での優しい「ついてきてください」も好き。

最後の公演の最後に、横山さんはメインステへ戻る花道を歩きながら「夏、終わるね」って言ったんだけど、甘い声の温かさと標準語アクセントの優しさとで、子守唄みたいに包み込んでくれる言葉だった。あの瞬間のこと、ずっと覚えていたい。

エイトもベリも、デビュー10周年おめでとう。